【開発】三井不動産が関西初の物流施設、延べ床13万m2

 三井不動産は8月19日、大阪府堺市でマルチテナント型の大型物流施設、三井不動産ロジスティクスパーク堺(MFLP堺)に着工した。地上5階建て、延べ床面積13万3000m2の規模で、2014年9月の竣工を予定している。事業主は三井不動産が100%出資する堺築港八幡特定目的会社だ。

 開発地は堺市堺区の湾岸地域にある。新日鉄住金堺製鉄所の東側に位置している同製鉄所の運動場跡地5万7700m2を、三井不動産が2012年9月に取得した。2013年12月に供用を開始する阪神高速三宝IC(仮称)に隣接し、新設の阪神高速大和川線を通じて2016年に近畿自動車道と接続する。大阪都心部のみならず関西圏への良好なアクセスが見込める。

 施設はランプウェイを2基設置する。免震構造や非常用発電機を採用し、BCP(事業継続性)に対応。津波への対策として倉庫や電気設備が浸水しない高さで設計する。環境面では建築環境総合性能評価システム(CASBEE)のAクラス認証取得を目指す。また、屋上に太陽光パネルを設置し、敷地にある緑地も一部残す計画だ。

 三井不動産は物流施設事業を強化している。現時点で1物件を保有、8物件を計画・開発中で、MFLP堺は関西圏初の施設となる。同社広報は「テナントの引き合いは順調」と話す。

 同社の土地取得に際して、三井住友銀行三井住友ファイナンス&リースが合わせて極度額135億3600万円の根抵当権を設定している。


[開発の概要]
開発名:三井不動産ロジスティクスパーク堺
所在地:大阪府堺市堺区築港八幡町1-171(地番)
最寄りIC:阪神高速4号線三宝IC(2013年12月末開通予定)隣接
面積:土地5万7700m2、延べ床13万3000m2
構造:S造
階数(地上/地下):5/0
事業主:堺築港八幡特定目的会社三井不動産のSPC)
設計者:新日鉄住金エンジニアリング
施工者:新日鉄住金エンジニアリング
用途:物流施設
工期:2013年8月〜2014年9月

三井不動産ロジスティクスパーク堺予定地
大阪府堺市堺区築港八幡町1-171


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